中大通教の勉強法

 こんにちは。Yossyです。

 今日は、中大通教を3年間続けてきた中で、こんな方法で勉強を進めていけば、単位をとるところまで行けるかなといった方法がパターン化されてきたので、まとめておこう思います。

 最初は右も左も分からず、どう勉強を進めてよいのやらと思いながら勉強を進めていましたが、同じように頑張られている方のSNSなどをヒントや励みにして勉強を進めてきました。もし参考になるようであれば、うれしいです。


【目次】

 【前提条件】

 【勉強法】

  1.教科書を何度も読む。

  2.教科書の目次を意識して読む。

  3.教科書が難しければ、すぐに入門書を一読する。

  4.教科書でイメージがつかみづらいところは、判例集を読む。

 【レポート作成】

 【科目試験対策】


【前提条件】

  • 中央大学法学部通信教育課程で何とか単位を取れるレベルです。
  • 社会人として平日は仕事をしています。
  • 勉強時間は、平日は通勤電車の中で40分程度/日、休日は2~4時間前後/日です。
【勉強法】
1.教科書を何度も読む。
  • 1回目は、全体を把握するために、さらっと読む。途中、分からない用語や意味があっても、とまらず読む。最後の方は、前の部分が分からないので、もはや全く分からなくなったとしても、斜め読みでもいいから最後まで一通りページをめくる。
  • 2回目は、用語、文章のいいまわしなどを理解しようと努めながら、一字一句に注意して読む。
  • 3回目は、用語、一字一句を確実に読む。前後の関係あるところを行ったり来たりしながら読む。レポート課題を意識して読む。
  • 法の趣旨・目的を意識しながら読む。
  • 何でそう定められているのか理由を意識しながら読む。
  • 何と何の権利や法益が比較較量されているのか意識しながら読む。
  • 必ずしも指定教科書である必要はない。

 教科書を何度も読むとか、法律は外国語だと思って勉強するとよいということは、いろいろなところで言われています。本当にその通りだと実感しています。

 私は時間の関係上、教科書を1回読むだけで、レポートを書ける教科は、そのままレポートを書いてしまいましたが、きちんと理解するためには、本来は3回くらい教科書を読むのがよいのではないかと思います。私は全く分からない教科は、3回程度教科書を読む必要がありました。

 全く予備知識がないような科目では、1回目に教科書を読んでも、その時に、それが何を言っているのかが全く分からないことが多かったです。例えば、会社法とか商法とか民事訴訟法とか。「ふ~ん、それで、それが何に影響するの?大切なの?」みたいな。しかし、それでもとにかく1回目はとにかく読み通すことが重要です。
 これもよく言われていることですが(次の項目にも書いていますが)、教科書の目次を意識して読むとよいと言われています。しかし、そもそもどんな内容を教えるのか、その構成はどのようになっているのか自体を分かっていません。教科書をとにかく読み通すのは、目次を意識して読むことができるようになるための準備だと考えればよいかと思います。

 2回目に教科書を読むと、思った以上に速く読むことができるようになります。これは、後でどんなことが出てくるのか1回目に読んだ時に何となく覚えているからだと思います。2回目は、目次を意識しながら読むことができるようになると思います。全体を意識して読むことができるようになったら、次は用語や文章の言い回しが頭に入ってくるように教科書を読むとよいと思います。教科書にはさらっと書いてあっても、用語の違いで大きく意味が異なったり、いいまわしの違いで法律的には意味が違ったりします。さらっと読んでいると、あとでレポートを書く時に、「異同を論じよ」と言われても、「あれ?それとこれは何が違うの?」みたいなことになります。教科書は、とても注意して文言が書かれていて、すごいなあと思います。

 3回目は、2回目以上に用語などを一字一句読みます。というか、読めるようになってくるのと、理解するためにそのように読まないとと感じるようになりました。また、関連する内容を前後行き来しながら読めるとともに読むようになると思います。レポート課題を意識して、レポートの構成などを考えながら読むといいかと思います。

 教科書を読む時には、法の趣旨・目的を意識して読むとよいかと思います。というか思った以上に重要かと思います。それぞれの法律は、最終的にはその法の趣旨・目的に沿って作られているので、教科書を読んでいて、途中で「何でそう決まっているの?」なんて思った時に、その理由の根底に法の趣旨・目的を考えることで理解ができることが多かったように思います。法律には1条に法の目的が書いてあります。また、教科書には最初の法にその解釈が書かれていることが多いので、教科書の最初の方は、読み物的にさらっと読んでしまいがちですが、思った以上に重要だと思います。

 細かい条文よりも、何でそう定められているのか、何と何の利益が対立していて、それを比較較量して、どこを落としどころにしているのかといったことを意識して読むことが大切だと思います。「何で?」と思いながら教科書を読むのが大事かなと思います。

 最初、私は指定教科書を使用しなければいけないと思っていて、ずっと指定教科書を購入して読んでいました。しかし、今は、そんなに指定教科書にこだわる必要はないように思っています。同じように学ばれている方のSNSなどを見ると、指定教科書以外の教科書を使っている方も多いようです。大学の教科は、文科省である程度、内容・範囲が決められているようなので、どの教科書でも一通り内容は網羅されているようです。本屋さんで、同じ教科の教科書を見比べても、ほとんど同じ構成と内容が多いようです。解釈や立場が異なっても、他の解釈が全く書かれていないということはないと思います。


2.教科書の目次を意識して読む。

 これもよく言われていることですが、全体のどの位置を勉強しているのかを把握して読みましょうということです。
 私は、最初に目次をみても、正直よく分かりませんでした。とにかく1回教科書を通読してから、教科書を2回目に読む時に、目次を意識しました。というか、意識できるようになりました。


3.教科書が難しければ、すぐに入門書を一読する。
 
 よく分からなくも教科書を1回通読することは重要ですが、読み始めて「いきなり訳わからん!」という教科もあるかと思います。しかも、教科書分厚いし・・・。という時は、すぐに薄い入門書を1回読んでみるといいかと思います。
 私は中大の近くに住んでいたので、中大生協においてある伊藤塾の入門シリーズを購入して読んでいます。刑法とか商法・会社法とか読みました。
 目次を意識できるようになるための1回目を超お手軽にといった感じです。
 

4.教科書でイメージがつかみづらいところは、判例集を読む。

 教科書を読んでも、「どんな状況のことを言っているの?」みたいなことがあると思います。その時は、具体的な事例を読んでイメージを付けるのがいいと思います。最初は、大学のHPから利用できるリーガルリサーチも便利で使っていましたが、有斐閣の判例百選が便利だと思います。法律を勉強する人にとって、判例百選は教科書とセットのようですが、最初、私は判例百選を知りませんでした(恥ずかしい・・・)。途中からは、概ね教科書と一緒に購入しています。全部の判例を読んではいません。


【レポート作成】

 レポート作成を行う上で、2つ問題があると思います。
 1つ目は、問題に沿った回答ができているかという内容の問題と、2つ目はそれが分かりやすく書けているかという文章構成の問題です。
 1つ目の内容の問題は、教科書をがんばって読むことで、頭の中にイメージできるようになってくるのではないかと思います。といっても、なかなか論点が分からないこともありますが・・・。
 問題は2つ目の文章構成の問題です。
 「どう書けばいいの?」パソコンでレポート作成可能なので、文章の前後を入れ替えたり、考えながら書くことが自由にできます。なので、とにかく書き始めることです!
 法律文章の書き方などの本を買ってみましたが、これも、そもそも書いたことがないので、読んでもそのように書けません。
 なんでもいいからとにかく2,000字程度書いて、提出する!これしかありません。1つ目の内容の問題も、論点が分からなくても、提出すれば、添削して帰ってくるので、そこで論点が分かってきます。

 なんだかアドバイスになっていないので、自己流ですがレポート作成のコツを書きます。

1.課題が何を求めているかをよく読む。
 いろいろな課題のパターンがあると思います。
  ①〇〇を論じよ。
  ②〇〇と△△を説明し、その異同を論じよ。
  ③具体的な事例をもとに、論じさせるもの。
 レポートが課題に対して答えているかを意識して書く必要があります。
 特に②のパターンの場合には、説明だけして、異同を述べていないとか。
 ①の論じるに②のパターンのように何か加わっているときは要注意です。

2.①〇〇を論じよ。
 「〇〇とは、~である(とされている)。」みたいな感じで書き始める。
 本当は、いきなりこのような書き方で始めるのはよくないかも知れません。
 ただ、これで書き始めると、~の部分で次の文章以降話が展開できるので、書き始めやすかったです。

3.②〇〇と△△を説明し、その異同を論じよ。
 ①に論じるに当たって、何か条件が加わっているパターンですが、私はこれが一番苦手です。①のパターンでレポートを書いていって、最後に②の条件が書かれているか確認しながら、文章構成を調整しています。

4.③具体的な事例をもとに、論じさせるもの。
 判例集から似た判例をとにかく探す!以上。


【科目試験対策】

 最初は、試験対策どうしてよいか分かりませんよね。
 私は、レポート課題と同時に科目試験も受けるのは時間的にも能力的にも難しいと感じたので、最初はレポート課題を提出して、科目試験は受けませんでした。そうすると、科目試験の問題が郵送されてくるようになります。
 この過去問を解くことで試験対策をしていました。全部課題を文章で書ききるものもありましたし、時間的にポイントを箇条書きにするレベルのものをありました。
 脳内メモリが小さいので、科目試験は1回に2つくらいが限界でした。試験前は通勤時間の勉強では、自分で作成した解答の暗記時間となっていました。
 スクーリングで試験を受けると良い点もありますが、むしろ通常の試験の方が、過去問対策ができるので、いいのではないかと思います。
 オンデマンドスクーリングで受けた商法の試験では、オンデマンドの科目試験ではなく、普通の試験にすればよかったと後悔した憶えがあります。


【更新履歴】
・2021年1月31日(日)作成
 





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